オーロビルでの歯科事情

街角での地域住民に対する1次医療を見た我々はショックを受けました

そのショックとは・・・

非常にハイレベルな1次医療がなされていたと言うこと

です。そしてそれは我々も賛同する0コンセプトに基づ

いたシステムをベースに構築されていました。

25年前はこんなレベルだったんですよと謙遜して差し出してくれた本人の昔の写真。折りたたみ椅子とバケツ。覗き込むだけで勘に頼った治療。

現在のシステムとの圧倒的な違いを実際に見せていただき進化を感じました。

そこでは麻酔をしなくても大丈夫な程度まで虫歯をひっかいて、その後にフッ素含有のセメントを詰める治療をしていました。WHOが推奨する途上国での治療法です。それが非常に精密に行われていることに感銘を受けるとともに、こどもたちはこのサテライトを訪れることを恐れるどころか希望していることに驚きました。

そりゃぁ痛みもなく、綺麗にしてもらえてよそでは受けられない治療を受けられるとしたら喜んで来ますよね。

ちなみにインドの人口は10億 そのほとんどが歯科医師のいない地域にすんで治療を受けられません。
6億としても日本の6個分が無医村と言う状況です。

この精密作業姿勢を見るべし!

彼女たちは学校で歯科専門教育を受けたわけではありません。むしろ0コンセプトベースのシステムのみを学んだからこそかもしれないのは皮肉なことです

実際、これはアメリカのカレッジでの実習風景です

学生は股の間に患者モデルの頭を挟み込んで腰を窮屈に曲げて治療実習をしています。

さてインドの彼女とアメリカの学生。あなたはどちらに治療してもらいたいですか?(^_^;

なんと彼女は自分の精密姿勢を維持するために椅子の高さにもこだわっています

高さ調整機能のない椅子だから仕方ない・・・で済まさずに厚さ1cmの板を利用して1cm単位で腰の高さを調整するなんて・・・すばらしい

これを見ている人も自分の椅子の高さにこだわりましょう

感激したところで ぱちり

サブステーションの道をはさんだ隣ではヒンズー教のお寺を修復していました

隣は沐浴場です。水はなかったですが、雨季には水がたっぷり集まるそうです

サブステーションの向かって左側が沐浴場

サブステーションを覗きに来ていた少女

胸から耳に伸びるのはどうやら補聴器?
でも元気一杯(*^_^*)

ハイレベルなサブステーションにびっくりな我々を今度は診療所見学に連れて行ってくれました。